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2020年4月の記事一覧

この機会、いろんな事にチャレンジしよう

Google Classroom のTodayコメントより

「私は、ほぼ毎日数学の教科書を開いて、少しでもいいから数学を勉強しています。そうすると、嫌いだった数学が少し好きになりました。」

 →苦手な教科を克服するチャンスかもね。いままでは、時間に限りがあって、ちょっととばしたり、目をそらしていたりしたことに、じっくりと取り組めるよい機会ですね。何度もいっていますが、こんなに自由な学習の機会を与えられることは、そうありませんからね。いままだ、あまり取り組んでいない人、やるのは「今ですよ今。」

 

「最近は天気が良くてお手伝いがすごくはかどります❗皿洗いをしたり洗濯物を片付けたり、やり始めると楽しくなってきてやり終えると、また何かしなくちゃと思うようになりました。これからも続けて行きたいです。」

「昨日、家の周りを3キロ走りました。とても暖かかったので走りやすかったです。少しずつでも体力がついてくると嬉しいです。 課題は順調に進んでいます。 休校が長引いて最初は悲しいと感じたけど、“あ。家事を進んでして家族を助けてあげよう。家事の大変さを知ろう。”とポジティブに考えて、私は休校中、家事を頑張っています。あ、ちなみに今日の夜ご飯は・・、 カレーではなく、シチューです(^^(笑))」

 →このように、家のことを手伝う人がどんどん増えてきました。学校が普通にある時は、勉強と部活動と習い事でいっぱいだったかもしれません。しかし、今は十分な時間がありますね。この機会に、生活力を身につけて下さい。(カレーとシチューのことは、わかるひとはわかりますね。)

 

「去年、じいちゃんばあちゃんが庭に4種類の芝桜を一面にぎっしりと植えてくれました。それが今年咲いたのですが、とても綺麗なのです!薄紫に濃いピンクにもっと濃いピンクに薄ピンク。様々な色がじゅうたんのように咲いているのです!!昼方には、太陽の光が窓ガラスに反射して、芝桜の色が私の家の壁や天井や家の中のガラスのところがきれいなピンク色に見えるくらいです!毎日毎日それを見ていると、癒されるのとともに、芝桜のように下の方にいても目立てるようになりたいと思っています。」

 →4色の芝桜。心をいやしてくれますね。これから毎年の世話がかかるかもしれませんが、大切に育てて下さい。これから、毎年この時期にきれいな花を咲かせてくれると思います。そして、この芝桜を見るたびに、今回の世の中の状況にどう立ち向かっていったのかを思い出すことでしょう。絶対に、くじけずにこの困難を乗り越えていきましょう。

 

  Todayのコメントを書いているみなさんへ。コメントを書いた後(その日の夕方頃)にそのコメント欄を見ると先生からの返事がきていると思います。それを見ると、先生からのアドバイスなども見られますからね。双方向で会話していきましょう。

 

 私は、この週末、大学時代の同級生達と「zoom」を使って、ネットミーティングというものに初挑戦しました。Webカメラを使い、双方向に話をすることができるシステムです。同級生には、愛知県(小中)、徳島県、岐阜県、大分県、福井県(自分)の教員がいて、最大9名の先生方で会を開きました。(このシステムはもっと、多くの人がつながれるようです。)各県の状況もわかりました。それぞれに、いろいろな対応をしていました。どこも、大変そうです。この「zoom」を使うとみなさんと顔を見ながら会話ができそうですし、ネット授業が可能な感じがしました。セキュリティ面や個人情報面で解決をしないといけない問題はありと思いますが、休校が続くならこのような方法もあるかな(個人的意見です)とも思いました。半分遊びのような感覚で始めましたが、気づきが多い週末でした。

齋藤雅宏

オススメの本(第2回)

世界のたね  真理を追いもとめる科学の物語  アイリック・ニュート 著  猪苗代英德 訳  NHK出版 1999年

 子供向けの本には大人にとってもいい本がたくさんある。新型コロナウイルス感染拡大のことを考えていた時、この本を思い出したので、ちょっと長いけれども、引用する。

1348年から1350年にかけてヨーロッパでは黒死病、ペストという伝染病が流行し、ヨーロッパの全人口の三分の一が命を奪われ、ヨーロッパ以外の国々でも何百万もの人が死んだ、と述べて次の文が続く。 

「この病は人を選ばなかった。貧しい人びとも裕福な人びとも、おなじようにこの病におかされた。医者たちは、患者がつぎつぎに死んでいくのを、ただ黙って見ているほかなかった。いくら司祭たちが神に祈ったところで、まったくむだだった。

ほんの短期間のあいだに、まわりの人の三分の一が死んでいくという状況がどういうものなのか、きみもちょっと想像してみるといい。きみの町の住民の三分の一が、クラスメートの三人に一人が、家族の三人に一人が、いなくなってしまうんだ。きみなら、そのあとどうやって生きていく? そんなすさまじい災厄のあとに、生き残った人たちはなにを考えていたんだろう? 昔はメディアも世論調査もなかったから、当時の人たちの行動を知ることはむずかしい。でも、おおかたの人は、たぶん、神への信仰を失ったんじゃないだろうか。生涯の大部分を教会に捧げてきた人たちに破局が訪れたとき、助けてくれる神はどこにもいなかったんだから。

その思いは、黒死病がおさまったあとのイタリアで起こったできごとに、少なからず反映しているだろう。大災厄によって社会は完全に麻痺し、多数の農民や労働者がいなくなり、孤児は町にあふれ、修道院や大学は優秀な学僧や学者を失ってしまった。けれども、数十年後、イタリアは復興したんだ。そして、一つの革新的な運動が起こった。」(教科書で習うルネサンス運動の前にはこんなできごとがあったのだ。)

私たち人間は、何度も大きな危機を乗り越えてきた。歴史は、そのことを教えてくれる。科学の歴史に興味があるなら、この本はオススメだ。

 

新聞を読もう!

みなさん、おはようございます。朝になって、雨は上がりました。

今日は何をしますか? 頭と体を鍛えていますか?

こうやって毎日、ブログを書くようになって、新聞を読む時間が増えました。いろいろな分野のニュースが載っているので勉強になります。最近では、柔道73kg級リオデジャネイロ・オリンピック金メダリスト 大野将平選手の「自分がコントロールできない部分にエネルギーは使わない」という言葉が印象に残りました。

今日の朝日新聞には「東大教授が教える独学勉強法」の著者 柳川範之さんのインタビューが載っていました。『目標は少し高めに置き、計画が狂っても達成度6割でいいと自分に言い聞かせていました。計画で大切なのは細かく区切ること。「一ヶ月でこれだけやろう」ではなく、一週間単位、できれば一日単位で決めるのがいい。ある科目を勉強していて集中力が続かないと感じたら、他の科目に移りました。』

新聞は便利なものです。興味があるものから読んでみると、案外いいものです。そして、よいと思ったことは試してみましょう。それでは、今日も一日、がんばりましょう!

校長 湯口 和弘 

今日は日曜日、天気はよくなってきました!

みなさん、おはようございます。天気はこれからよくなるようです。自粛要請のかいがあり、どこも人出は少ないようです。学校の周りを散歩する人も心なしか少ないような気がします。しかし、田んぼにはトラクターが入り、水が張られ、着々と田植えの準備が進んでいます。

今日は何をやるか、決めましたか? 家族のために料理をつくってみたりすると、自分の意外な面に気づくかもしれません。

立志式はどうなりますか、という質問がありました。3年生が時間をかけて準備した立志式は、新型コロナウイルスの感染が拡がり始めたので延期したところ、学校そのものが臨時休業になってしまいました。例年どおり4月に学校が再開されたら、PTA総会の参観授業の時間に立志式を実施するつもりでしたが、それもできないことになりました。学校が再開されても、入学式のような特別の式は別ですが、当面室内で人が多く集まる行事はできません。もちろん歌の練習もできません。残念ですが実施できないということになります。

ともあれ、立志式は、自分が決意を固めるための式でした。一人ひとりが決意を固めるためにいろいろ考えたことは、無駄にはならないし、この新型コロナウイルス感染拡大が私たちの生活に大きな影響を及ぼすなかで、皆さんが立てた三訓はより重みを増していると思います。自分の未来のために、できることを積み重ねてください。

今後、立志式のように、実施するのか、中止するのか、判断に迷う行事は続きます。一番大切なのは皆さんと皆さんの家族の命であり、3年生の進路です。行事は生徒の皆さんや保護者の皆さんの考えを尊重し感染状況を見極めながら、早め早めに決定していきます。

校長 湯口 和弘

 

 

学習について

今日は、もうひとつ、お知らせすることがあります。

学校が5月7日に再開されても、2ヶ月間授業がなかったので、学習の遅れを心配される保護者の方は多いと思います。少しそのことについてお話します。

3月2日から臨時休業に入ったので、新2,3年生は5教科(国、社、数、理、英)の授業は40時間分(各クラス平均)実施することができませんでした。4月からはどうかというと、1年生で平均32時間、2年生は37時間、3年生は39時間分の5教科の授業ができなくなりました。合わせると、2,3年生はおおよそ80時間分の授業が、1年生は32時間分の授業ができなかったことになります。

この授業の遅れをどうやって取り戻すかですが、修学旅行を延期したり、中間考査をやめたりしたことで、30時間程度の時間を授業に回すことができます。1年生はこれで、夏休みまでには5教科の遅れを取り戻すことができます。2,3年生はあと約50時間の時間が必要ですが、このうち20時間はさらに行事を削減し、授業を組み替えていくことで、時間を生み出せると考えています。残りの30時間は、夏休みや夏休み以降に時間を確保することになります。いずれにしても、例年と同じことはできないので、学習を第一に考え、できる範囲で行事等を行うつもりです。

いずれにしても、一刻も早く学校が再開できることを祈るばかりです。生徒の皆さんは、学校再開後の学習がうまく進むように、教科書を読んだり、教科書の問題を解いてみたりして、予習を進めてください。3年生は受験です。5教科のテキストを進めておくことが志望校合格への近道です。あれこれ、いろいろなものに手を出すよりも、一つのことに集中しましょう。これこそ、勝利の極意です。(古来、戦で兵力を分散して勝ったためしはありません。織田信長は、桶狭間の合戦で三千の兵力を一点に集中したからこそ、勝てたのです。)

校長 湯口 和弘