2020年8月の記事一覧
コロナ時代・・・
今年の夏休み、屋根の瓦が割れているのを見つけ、直さないと、と思って、ネットで業者を探すと、教え子の両親が経営していた会社を見つけた。家の近くでもあり、料金も手頃だったので、電話するとすぐに来るという。家で待つこと20分、名刺をもらうと見覚えのある名前があり、代表取締役と書かれていた。
「いくつになった」
「40です」
「25年ぶりやな」
「覚えていてくれたんですか」
「もちろん」
お盆の前には、「弟が話したいと言っています」というメールがやってきた。こちらは30年以上会っていない。どこで働いているかは知っているけれど、会うことはないので、せっかくだからと思い、電話して替わってもらった。さんざん、からかわれたが、次に話す機会はないかもしれないと思うと、とてもうれしかった。
コロナ時代・・・。
一番心配しているのは、中学3年生の時、クラスみんなで何かをいっしょにやったという思い出がないことだ。修学旅行もなくなり、春夏の部活動の大会もない。学校祭も縮小となれば、20年後、30年後に同窓会をしても、共通の思い出がない。共通の思い出がなければ、みんなで集まろうという気持ちは生まれて来ない。だから、3年生のみんなは真剣になって、自分のクラスで自分たちの思い出づくりをしたほうがいい。こんな時だからこそ、みんなで何か一つのことに取り組む。気の合う仲間とだけやるのではなく、クラスみんなで何かをする。今はわからないかもしれないけれど、思い出がないというのはあとあとまで尾をひく。それは1,2年生も同じだ。
どの学年も授業の遅れはもう解消しているので、それなりのまとまった時間をあげることもできる。あとは、みんなの気持ちだけだ。クラスみんなで楽しむ。それがコロナ時代に打ち勝つ方法だ。
校長 湯口 和弘