2020年8月の記事一覧
ネット時代・・・
田中角栄元総理大臣といっても、生徒のみなさんはもちろん、保護者の皆さんも余り知らないかもしれない。金権政治で日本中から批判されたが、人の心がわかる人だったことは間違いない。そうでなければ、小学校しか出ていない人が総理大臣になれるはずはない。
その田中角栄元総理大臣の言葉に、「人の悪口は5分もたてば、相手に届く。遅くても夕飯までには届く。でもほめる話は1年経っても届かない」というのがある。
ネット時代になって、人の批判は瞬時に、そしてどこでも届くようになった。アメリカの大統領の悪口だって、いつでも書けるし、ネットですぐに届く。
でも、人をほめる話はネット時代になっても一向に届かない。ほめようと思えば、いつでもどこでも届くはずだが、そんな話は滅多にお目にかからない。新しいことをやれば、批判はくるけれども、よくやったという言葉はこない。がんばっていますね、という言葉すらやってこない。
先日、「少年の主張」コンクール福井県大会の審査をする機会があった。県下の中学校から8名の生徒の作品が選ばれ、審査するものであった。
その中の一つに、「人は自分の見たいものしか見ない」という言葉があった。誰でもそうだと思うが、人は人の良いところを見つけるのが苦手である。人をほめるのはもっと苦手である。だから、「〇〇していただいてありがとうございます。でも、△△。・・はいかがなものでしょうか」という話になる。
人の批判からは、新しく前向きなものは生まれてこない。先が見通せない不安な時代に、批判ばかりがやってくるのなら、何かやろうという気持ちは起きてこない。コロナウイルス感染症に感染しているとわかると、あちこちから誹謗・中傷がやってくる。医療従事者や介護従事者、飲食店が真っ先に批判されるのでは、たまったものではない。ネット時代だからこそ、人ががんばっている話や人をほめる話を発信していかなければならない。それが今の日本に欠けていることだ。
熱中症について(お知らせ)
明日火曜日から、28日の金曜日まで、台風北上に伴うフェーン現象のため、最高気温が37℃になる予想が出ています。火、木、金については、気温が35℃以上WBGTが31℃以上ある場合には、危険と判断し運動を中止します。ただし、部活動を中止することはせず、特に外で活動する部は、ミーティングや部室の掃除等の時間に充てます。体育館の中での活動も、同じ基準で行います。
水曜日はノー部活動デーなので、生徒は午後3時すぎから順に下校となります。その日は会議を行うことになっていますので、生徒を残すことはできません。ご理解とご協力をお願いいたします。
校長 湯口 和弘
8月24日 今日の給食
献 立
ごはん
ミニごぼう天の甘辛煮
豚肉と野菜の中華炒め
のりふりかけ
牛乳
今週も暑い日が続きます!
みなさん、おはようございます。今週の予報をみていると、33℃から36℃とまだまだ暑い日が続くようです。熱中症予防のため、水分を多く持たせてください。ご家庭での体調管理もよろしくお願いします。しっかりご飯を食べ、睡眠時間を確保しましょう。来週の木曜日、金曜日は期末考査なので、試験勉強を始めましょう。まずは、教科書をしっかり読み、ワークの問題を解く。単元テストや評価テストを見直す、新しい問題に挑戦する、わからない問題は先生に質問する。好きな教科から始めましょう。毎日、勉強する習慣が大切です。成績がよいというのは、「頭のよさ」ではなく、1年生の時からの「学習習慣」です。
では、今日も1日工夫して楽しく生活しましょう!
校長 湯口 和弘
コロナ時代・・・
今年の夏休み、屋根の瓦が割れているのを見つけ、直さないと、と思って、ネットで業者を探すと、教え子の両親が経営していた会社を見つけた。家の近くでもあり、料金も手頃だったので、電話するとすぐに来るという。家で待つこと20分、名刺をもらうと見覚えのある名前があり、代表取締役と書かれていた。
「いくつになった」
「40です」
「25年ぶりやな」
「覚えていてくれたんですか」
「もちろん」
お盆の前には、「弟が話したいと言っています」というメールがやってきた。こちらは30年以上会っていない。どこで働いているかは知っているけれど、会うことはないので、せっかくだからと思い、電話して替わってもらった。さんざん、からかわれたが、次に話す機会はないかもしれないと思うと、とてもうれしかった。
コロナ時代・・・。
一番心配しているのは、中学3年生の時、クラスみんなで何かをいっしょにやったという思い出がないことだ。修学旅行もなくなり、春夏の部活動の大会もない。学校祭も縮小となれば、20年後、30年後に同窓会をしても、共通の思い出がない。共通の思い出がなければ、みんなで集まろうという気持ちは生まれて来ない。だから、3年生のみんなは真剣になって、自分のクラスで自分たちの思い出づくりをしたほうがいい。こんな時だからこそ、みんなで何か一つのことに取り組む。気の合う仲間とだけやるのではなく、クラスみんなで何かをする。今はわからないかもしれないけれど、思い出がないというのはあとあとまで尾をひく。それは1,2年生も同じだ。
どの学年も授業の遅れはもう解消しているので、それなりのまとまった時間をあげることもできる。あとは、みんなの気持ちだけだ。クラスみんなで楽しむ。それがコロナ時代に打ち勝つ方法だ。
校長 湯口 和弘