2021年11月の記事一覧
2年生 道徳「三つのいのちについて考える」
10、11月の道徳は、3つの教材を通していのちについて考えました。一つ目の教材「奇跡の一週間」では、主として「いつか終わりがくるいのち」(有限性)を通して、今を生きることの尊さについて考え、二つ目の教材「妹に」では、主として「ずっとつながっているいのち」(連続性)を通して、かけがえのない生命の尊さについて考え、三つ目の教材では、一つ目、二つ目の教材を踏まえて、「今ここにある私のいのち」(偶然性)を通して、生命の尊さを総括的に考えました。授業での生徒の感想を紹介します。
〇僕は、人との時間を大切にしていきたいです。命に限りがあるように、友達や家族との時間も限られています。「もっとこうしておけばよかった」や「ちゃんとはなしておけばよかった」などと後悔はしたくありません。だから、今ある時間を大切にしていきたいです。(1組)
〇命について考えていると、いつも新しい発見があり驚きます。なぜ今、自分はここにいるのだろうと思ったり、生きていて良かったと思うときがあったり、人生を振り返ると、そこには必ず命がつながってくると思いました。たくさんの命がもがき、生きて、自分から見える世界を照らしていると思うと、他人の命もとても大事なのだなと思いました。誰かから見たら、自分も誰かの他人なので、しっかり生きて、いろんな人の人生に爪痕を残したいです。(2組)
〇命というものは一つしかないけれど、とても大切で、一人だけのものではないということが分かりました。多くの人に愛されて、多くの人に大切に育ててもらってできているし、自分一人だけだと何もできないし、今の自分はいないと思います。命は限りがあるし、いつかなくなってしまうけれど、今ある命を一生懸命生きたいなと思いました。たくさんの人に日々感謝して生きたいと思ったし、自分も人に感謝してもらえるような人になりたいです。(3組)
〇「奇跡の一週間」で見た動画では、家族はとても苦しかっただろうし、悲しかったと思います。でも一番苦しかったのは本人のあおいちゃんだったと思います。でも、かわいそうとは言いません。なぜなら、生きようとがんばったあおいちゃんは「かわいそう」といわれる方が苦しくなると思ったからです。きっとあおいちゃんは、ホスピスで生きた4ヶ月間、本当に夢のようだったと思います。もし、そういう子が自分の近くにいたら、相手が傷つかない言葉を言ってあげたいです。(4組)
〇「奇跡の一週間」での学習を通して、一つの命は必ずなくなるということを自覚して、これから命を大切にしていきたいです。そして、あいさつや感謝の気持ちを普段から親などに伝えていきたいです。(5組)
私たちは思うように行かなくて、自信をなくしたり、人のせいにしたり、自分のことを嫌いになったりすることがあります。しかし、私たちはたくさんのいのちの代表として今を生きていること、多くの人とのつながりの中で生かされていることを考えて、多くの関わりに恵まれた生命を大切にしながら、偶然の出会いに感謝して、今を精一杯生きてほしいと思います。
今週の予定
今週は、明日、明後日と3年生は学力診断テスト、1年生と2年生は確認テストがあります。適度な緊張感をもって、時間一杯精一杯取り組んでほしいと思います。また金曜日には3年生および保護者を対象に進路説明会を開催します。今回は「受験までの流れ」、「ネット出願」、「特色選抜やスポーツ文化選抜」、「推薦入試と一般入試」、「学科の変更」などについて説明します。お忙しいとは存じますが、是非ご出席ください。
校長 水野克己
今週の給食 & 来週の献立
11月1日(月)
麦ご飯 鰯の梅煮 小松菜の炒め物
高野豆腐のすき焼き風煮 牛乳
11月2日(火)
ごはん 回鍋肉 とうもろこしシュウマイ
わかめスープ 牛乳
11月4日(木)
11月5日(金)
11月8日~12日の献立
緊急地震速報訓練
今日の2限目の授業中にJアラートを利用した全国一斉の緊急地震速報訓練を行いました。「チャンランチャンラン♫」というサイレンを受けて、校内放送で地震から身を守るように指示を出しました。教室でも体育館でも授業を中断し、生徒はみんな静かに身を守る行動ができていました。生徒はそのような訓練があることを事前に知っていたとはいえ、きちっと行動できたことが素晴らしいと思います。自然災害は起こらないのが一番いいのですが、いつ発生するか分かりません。そのときに命を守る行動をとるには、今日のような訓練をはじめ、普段から放送は口を閉じて聞くなどの基本的なことができるようにしておくことが大切であると考えています。
校長 水野克己
10月27日~29日 1年生味覚の授業
10月27日~29日に1年生で「味覚の授業」を行いました。グランディア芳泉の総料理長・部谷保先生を講師に迎え、「和食」のすばらしさを教えていただきました。
味覚のひとつ「うま味」は日本で発見されたもので、いろいろなだしから「うま味」をとることができ、料理により使い分けをしていることを教えてもらいました。
昆布の長さに歓声があがりました。
この後、「昆布だし」と「かつおだし」の味比べをして、香り、色、味が全然違うことに気づきました。
お待ちかねの試食です。「昆布と鰹節のあわせだし」で作ったお吸い物です。
漆の器に「かぶら真丈・紅葉人参・松葉隠元・ゆず」が盛り付けられ、日本食には、料理一つ一つに季節や風情、器一つにも意味があること教えてもらい、また歓声があがりました。器の持ち方、食べ方の作法も教えてもらいました。
素材を生かした優しい味でどれもがおいしかったと感想をくれました。
どの生徒も部谷先生の包丁さばきに釘付けになっていました。
目の前で、食材をあますことなく包丁一つでいろいろな形に作り上げる度に、歓声があがっていました。
最後に、部谷先生から、これからにむけてのエールの言葉をもらい、一人一人が真剣なまなざしで聞いている様子がみられ、この時期に「味覚の授業」が実施できてよかったなと思いました。
生徒からの感想(抜粋)
・「うま味」は江戸時代に日本で発見された味であること、「UMAMI」は全世界共通の言葉であることを初めて知った。また、いろいろな食材でだしをとることができ、栄養や味も違うことを知った。「昆布」と「鰹節」だけのだしは「色・香り・味」が違い、どれもおいしかったけど、合わさるともっとおいしくなってびっくりした。相乗効果でうま味が7倍になると教えてもらったが、それ以上だと思った。
・削り立ての鰹節はとてもいい香りがして、今まで食べたことのない風味だった。
・お吸い物の椀の蓋をとった瞬間、季節に合わせて紅葉の人参や隠元が飾り切りされていて盛り付けの綺麗さ、柚の香り、優しい味にびっくりした。また食べたい。苦手な魚も食べられた。
・日本料理は季節に応じて器をかえたりしてすごいと思った。器の持ち方、箸の持ち方、食べ方などの作法も知ることができた。日本料理は奥が深いなと思った。
・福井県にはいろいろな農産物、日本に誇れる食材がたくさんあることを知ることができ、いろいろな福井の味を食べてみたいと思った。
・「身につけた技術は誰にも奪われない」「お金はすぐなくなるけど、自分で身につけた技術や知識はなくならない」という言葉に、自分も挑戦したい、やりがいのある仕事をみつけたいと思った。
・私は和食より洋食の方が好きで和食なんて古いと思っていたけど、ファーストフードや外国の料理にはない美しくて細やかな味を知ることができて、和食ってすごいんだと感じることができました。
・(全員の感想です)包丁ひとつで野菜を自由自在にいろいろな形の作品に作り上げていてすごいな、料理人ってかっこいいなと思いました。自分も挑戦してみたいと思いました。