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この頃、思うこと!

「現代経営学」や「マネジメント」の発明者であるピーター・ドラッカーの本の中に、次のような話がある。

紀元前440年頃、ギリシャの彫刻家フェイディアスは、アテネのパンテオンの屋根に建つ彫刻群を完成させた。
フェイディアスの請求書に対し、アテネの会計官は支払いを拒んだ。

「彫像の背中は見えない。見えない部分まで 彫って請求してくるとは何事か」

それに対し、フェイディアスは 答えた。

「そんなことはない。神々が見ている」

苦労をして子どもを育てていた母親の口癖は、

「うそをつくな。お天道様(てんとうさま)は見ている。」だった。

そう言われて育ったせいか、今でもどこかで誰かが自分を厳しい眼で見ているような気がしている。いつも、お天道様には「手を抜くな」とか「うそをつくな」とか「人に迷惑をかけるな」と言われている。でも、それは「お天道様はいつも自分を見ていてくれる」ということであり、「自分はお天道様に守られている」ということでもある。自分の人生についてはとても楽観的で、「(お天道様に見守られているから)自分は最終的には運がいい」と思っているから、つらいときもがまんができた。

「お天道様が見ている」といっても、今の中学生は話を聞いてもくれないだろう。でも、人が幸せに生きていくには、お天道様のような絶対的な存在は必要なので、今の時代のお天道様ロスはとても大きくて痛い。