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3年生「道徳」
【3年生道徳】
「独りを慎む」
親のうちを出て、ひとりでアパート住まいをはじめた「私」は急激にお行儀が悪くなっていきます。行儀に人一倍うるさい父の目がなくなって、家族の視線がなくなって、私はいっぺんにタガがゆるんでしまったのです。自由を満喫しながら、これは大変なことになるぞと思い、「転がる石はどこまでも」ということわざを思い出します。一度転げ落ちたら、どこまでも落ちていく。もう人間の力ではとめようがなくなってしまう。自由はすばらしいものですが、とても恐ろしい、目に見えない落とし穴があることに「私」は気付くのです。
【生徒の感想】
「独りを慎む」という自分をおさえる心を持っていないと周りなどに迷惑をかけても気づけず、まるで常識のない人になってしまうからだと思います。厳しくなくても、社会に出て恥ずかしくならない程に、自分を抑制する心を持っているべきだと思います。
誰の監視下にもおかれていない状況だと、行動の幅も広がるし、精神的に楽な気持ちになると思う。でも、今までは誰かが監視、指摘してくれていたことを、自ら気付いて、その役割を担っていかなければならないので、その点で大変だと感じた。その大変さを想像して、自由とつきあっていこうと思う。
家だからいいやと思って、ついだらしないことや、行儀が悪いことをしてしまうけれど、それをだんだん無意識のうちにやるようになって、人前でもその姿が出てしまうから、普段から「独りを慎む」心をもっていることが大切だと思います。人には見られていなくても、自分の心は人に伝わると思うので、甘くなりがちなところで、自分を制する心を持って、ダメな人にならないようにしたいです。
もし社会に出たときに、ふとした瞬間の自分の行いが悪く、周りの人に悪い印象を与えてしまわないよう、独りいたとしても、「誰かに見られている」という意識で、少しでも持って、行儀や言葉遣い、癖を見直すことが大切なのだと思います。私自身、独りでいるときや人目の少ないところでは、悪い癖がでてしまったり、それに気付いているのに直さなかったりすることがあるので、そこもしっかり見直して、立派な大人になりたいです。
「転がる石はどこまでも」ということわざは初めて知ったけど、悪いことを続けているうちに、それが習慣になってしまうというのはよくわかりました。そして、それを気にせずほうっておけば、もう直せなくなると思いました。自由にできるということはとても良いことだけど、自由だからといって何をやってもいいわけではないと思いました。これからの人生で、中学、高校、大学と進み、就職することになると思うので、それまでに良い習慣を身につけていきたいです。