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校長室の扉をたたく!(第1回)

これまで、中学校ですっと勤務してきて、毎年受験に関わってきました。その経験を生徒の皆さんや保護者の方に知ってほしいと思い、コラムを書くことにしました。ブログを開いたときに読んでいただけるとありがたいです。では、はじめます。

実力テストが終わった頃、校長室の扉をたたく生徒がいた。

「先生、英語を教えてください。」

「どこの高校を目指しているの?」

「駅裏高校です。」

そんな会話をしながら質問に答える。

「また、おいで。」

生徒を送り出したあと、早速パソコンで成績を調べる。

ボーダーラインの上にいる。これはなんとかなる。あとはアドバイス次第。さっそく作戦を練る。

でも、校長室の扉をたたいた段階で、この生徒は合格している。

なぜって、校長室は敷居が高い。質問に来る生徒はいない。いないというよりいく勇気が出ないのが普通だ。そこをわざわざやってくるからには覚悟を決めている。(そして、校長としては絶対に落とすわけにはいかない。)

同じ時期、二人の生徒が扉をたたいた。男子と女子、一人ずつ。でも、ふたりの接し方は全然違う。

(次回につづく)