school-blog

大東-blog

今の状況の中だからこそできること

Google Classroom のTodayコメントより

「昨日は英単語の復習をしました。何個か書けないものがあったので、ちょっとまずいな~って思います。普通に学校に行っていたら、平日は1日5時間ほど勉強しているはずなので、もっと勉強しないといけないと思います。学校が再開しても、全く勉強についていけな~い!みたいな事にならないように、まとまった時間を確保して、毎日勉強していきたいです。」

 →毎日どれくらい学習時間をとるか、とても難しいと思います。ずーと家にいると本当に時間の感覚がわからなくなりますので・・・。それを解消するにはやはり毎日同じ時間に同じことをすることがいいかと思います。学習の時間、自分の趣味の時間、休憩の時間など、平日5日間は特に規則正しく過ごして下さい。

 

「親がいる時の日と子供だけでお留守番の日は全然違うなと思いました。子供だけの時は、 弟の面倒を見ながら、自分のことをするなど、たくさんのことをしているつもりです。でも親がいる時は、自分のことだけに取り組めるので、改めて親の存在は有難いのだなと思うことが出来ました。」

 →休みが長くなり、家にいることが増えると家の中のいろいろなことが見えてきますよね。この休業の時間があったことによっての新たな発見ですよね。日常生活していたら、見逃していたことかもしれませんね。日頃の家族に感謝の念が深まりましたね。

みんなのtodayのコメントに感謝です。この状況の中だからこそ体験でいていることが、たくさんあることが伝わってきます。これからも、休業が終わるまで、家での体験、思ったことなどたくさん書いて下さい。みんなで共有していきましょう。

 

今年度、大東中学校の先生たちが考えている、こんな生徒に成長してほしいと思っていることが3つあります。

1つめは「強い意志をもって耐え抜く力のある生徒」

2つめに「自分を認めて、創造的で実践力のある生徒」

3つめに「他を思いやり社会性のある生徒」です。

この3つは、学校生活ではもちろんですが、一般の家庭生活でも身につけられるものです。特に、休業中の今、家庭生活をする上で身につけているのではないでしょうか。みなさんのtodayのひとことを読ませてもらってよく伝わってきます。

このような状況の中、みなさんは自分の意思を強くもち耐えていると思います。今、耐えて頑張っている人達は、学校が始まってからもストレス無く学校生活を再開できます。逆にいうと、今耐えずに甘えっぱなしの人は、学校再開後少しつらい状況になるかもしれません。もし、甘えて生活している人がいるなら、これを機に生活を考え直して下さい。

創造的で実践力は、今、このたくさん自分の時間があるときに、自分の意思で学びを進めている人は(興味をもっていることなら何でもいいと先生は思います。)、これから先、さまざまな困難にぶち当たったときに、解決していけると思います。自分で問題を見つけた時に、課題をもって解決していくことは、どんな問題も共通です。この休業中に、学校の教科の学習だけでなく、植物の世話をしたり、マスクをつくったり、家事をしたり、兄弟の世話をしたり、コロナの正体に迫ったり、ネット会議について調べてみたり、ゲーム攻略法を考えてみたり、PCでの手のかかる仕事をプログラムによって解決してみたり、・・・。ちょっとした問題点を課題として解決に導いていく、そんなことができる時間があり、自分で実践にもっていく力がついているのではないかと思います。

思いやりについても、家庭での生活時間がとても増えたことにより、家族を思う気持ちが今まで以上に強くなり、父、母、祖父、祖母など自分を世話してくれる人達への感謝の気持ちに気づいている人もたくさん出てきています。このような気持ちが育っていけば、今後、学校や地域社会、もっと大きくいうとグローバルな世界規模の社会の中でも、役に立つときものとなります。

いずれにせよ、いま、たいへんつらい状況かもしれませんが、この状況の中で、自分を律して生活できている人は、学校生活をしている時と同様、もしかするとそれ以上の経験ができているのではと思っています。早く成長したみんなの姿を見たいです。

齋藤雅宏