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カテゴリ:教員コラム

コロナの影響 ―学校が3ヶ月休校だったこと-

3月2日の午後から3ヶ月、学校は休校だった。6月から再開されて、4ヶ月が経ち、学校は落ち着いたように見える。

でも最近、実感していることがある。それは、小学校から中学校への切り替えが遅れてしまったことだ。例年なら、4月に入学すれば、生徒の意識が切り替わる。「中学生になったから、勉強しないと、高校受験もあるし」という気持ちになる。

でも今年は、だらだら休校が続き、はっきりした区切りもなく学校が再開されたので、なかなかそういう気持ちにならない。その証拠に、今までなら平日の夕方に「中学生が公園で遊んで迷惑です。なんとかしてください」というような電話はなかった。中学生になったら、休日はともかく、平日は「勉強しなければならないな」「遊んでちゃ、まずいな」という意識がある。

遊ぶ前に勉強をしないと、中学校では授業についていけない。特に英語や数学は、レンガを積み上げていくような教科だから、1年の内容が分からないと2年、3年になったらさっぱり分からなくなる。受験が近づく10月、11月頃になってやっと、そのことに気づくけれど、その時にはもう間に合わない。「〇〇高校で☓☓やりたいんですけど」と相談を受けても、「もうちょっと勉強しておけばよかったな」という話になってしまう。

コロナウイルス感染症で教育格差は広がったというけれど、「オンライン環境」のせいではなくて、「小学生気分(休校気分)が抜けない」ことの方が大きい。

保護者のみなさん、お子さんは大丈夫ですか? 今ならまだ、間に合います。