カテゴリ:教員コラム
校長室の扉をたたく!(第2回)
男子と女子、同じような実力で、同じ高校を目指していても、合格に向けて立てる戦略は、全く違う。
男子は、火がつくまでは時間がかかるがいったん火がつけば、自分で燃える。だから火がつけば、あとはあまり手間はかからない。一方、女子は火はすぐにつくけれど、ろうそくのような火なので、こまめに見てあげないとすぐに消えてしまう。だから、火を消さないようにこまめなアドバイス(励まし)が欠かせない。
今回も男の子にはさしあたって必要なことをアドバイスして、あとは会った時に、「がんばってるか。困ったことがあったら来いよ。」とか、「風邪をひくなよ。」とか言うくらいで、何もしてはいない。
女子は、そうはいかない。女子には「こまめにおいで。」と言って二日おきぐらいの間隔で必ず会う。
会ったら、質問に答えながら、うまくできた部分をほめて、できなかったところは話題にもせず、「ここができているから、大丈夫。」とか、「あせるな。時間はあるからゆっくりやろう。」というような言葉をかける。
女子は、気持ちが落ち込みやすい。だから落ち込まないように、気持ちが安定するように、必ず声をかける。
男子はいかに火をつけるか、女子は精神面をいかに安定させるか、に重点をおくことになる。
(次回につづく)