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卒業式に込めた思い
すばらしい晴天の日に、第42回大東中学校卒業式が挙行されました。ずいぶん簡素化されたので、物足りなさを感じた生徒もいると思います。
どんな形で3年生を送るかは、ずいぶん悩みました。でも一番大切にしたことは、卒業生一人ひとりに卒業証書を手渡すことと、今年1年間、苦楽をともにしてきた担任と生徒がお別れする時間をできるだけ長くもつこと、そしてその様子を保護者に見てもらうことでした。
そのために、卒業生の歌や在校生の送辞はカットしました。卒業生は「旅立ちの日に」を歌いたかったと思います。3年生の先生方も歌わせたかったと思います。でも、やめました。
今までのような卒業式はできないので、3年生の先生方はそれ以外のことで、卒業をお祝いしようと計画を立てました。他の先生にも声をかけ、準備は進みます。いきいきサポーターの先生方も相談室の生徒の卒業を祝うために、階段や教室の装飾を手伝ってくれました。
体育館の空いたスペースには、卒業生のこれまでの制作物を展示し、各クラス担任は時間をかけて教室の装飾や贈る言葉を準備しました。
前日には入念にリハーサルをして、当日を迎えました。
卒業証書授与では、西江先生の生演奏で、クラスの思い出の曲が流れます。卒業生代表の感謝の言葉のあと、担任の先生が先導して、歌えなかった「旅立ちの日に」を聞きながら、退場していきました。
卒業生と保護者の皆さんにとって、思い出に残る卒業式になったのなら、よかったと思います。
校長 湯口 和弘