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カテゴリ:教員コラム

令和3年度スタート

令和3年4月1日。青空からの優しい日差しとさわやかな風の下、新年度をスタートさせることができました。

まずはそのことに感謝したいと思います。そして、私達と共に大東の伝統や文化の継承・創造に力を注いでくださった、卒業生のみなさん、この3月にご勇退・ご栄転された先生方、保護者の皆様に感謝申し上げます。

今日から始まった新しい大東中学校の歴史。新しく加わった12名の先生方と力を合わせ、子どものために全力で教育活動に取り組んでいきます。保護者の皆様・地域の方々、ご支援・ご協力よろしくお願いいたします。

校長  水野克己

 

校長室で・・・!

昨日、帰りがけに

「プリントやったんで、見ておいてください。明日来ます」

「わかった。見とくわ」

そして、今日・・・

「マルつけたぞ。だいぶ、できるようになったな」

「・・・」(にっこりしている)

「この Q and A やけどな。When was gyogen started? の was gyogen started って問題文にないか?」

(しばらく探す)

「あった!」(思わず大声が出る!)

「その続きが答えや」

「なるほど」

「簡単やろ」

マンツーマンで勉強をみていると、その生徒に合わせて説明ができる。わかった実感は教える方にも伝わってくる。一対一だから、時間がかかるように見えるけれども、その生徒に合わせているからムダはない。もっと多くの生徒が質問するようになると、学年が盛り上がるし、成績も上がる。どんどん質問しよう!

がんばれ、3年生!

 

 

 

今日の大東中学校!

今日はとても暖かい日です。外のそうじをするにはとてもいい日でした。学校がきれいだと生徒も落ち着きます。

さて、三者懇談会が終了し、実力テストまであと3週間となりました。年が明ければ、推薦や特色選抜、スポーツ文化選抜の試験を皮切りに入試が始まります。毎日ブログを書きながら、この時期、どうやったら一番成績を上げることができるだろうか?と考え、3年生へのアドバイスを考えていました・・・

で、思いついたのは「一日3つ以上質問をする」または「友達の質問に一日3つ以上答える」でした。成績を上げるには質問をするのがいいということは、何度も話をしています。もうひとつの「友達の質問に3つ以上答える」というのを勧めるのは次の理由からです。人に説明するには自分がわかっていないといけません。説明するうちに自分の考えがまとまり、知識が定着します。また、最近の入試では記述問題が増えています。記述問題の対策こそ、人に教えるということです。質問1つ1点分の値打ちがあります。3つで3点。今日を含めて、テストまでに学校に来る日は15日。最低45点アップのチャンスが皆さんにはあります。どうです。やってみませんか?

コロナウイルス感染症が終息した後

全国一斉に学校が臨時休校になってから、7ヶ月が過ぎた。コロナウイルス感染症に対する知識は増え、以前ほどは怖い病気だとは思わなくなった。しかし、ひとたび感染者が報告されれば、当初の2週間からはずいぶん短縮されたものの、最低4日間は生徒を学校に呼ぶことはできない。未だ手探り状態でおそるおそる行事を行い、地域へ学習に出かけることもままならない。それはあたかも濃い霧の中を走る車の運転手に似ていて、目を凝らしてライトの照らす先を見つめ、ビクビクしながら運転する姿と重なる。しかし、コロナウイルス感染症が終息して、目の前を覆う濃い霧が晴れたなら、あたりの風景は一変しているにちがいない。

ユニクロの柳井正さんは「今後10年で起こる変化が1年で起こる」と話していた。このコロナ禍で、なかなか変われない学校も変わらざるを得ない。中学校では、働き方改革が最重要課題だ。本校もやれることからやってみた結果、毎日夜遅くまでついていた職員室の明かりは午後8時には消えるようになった。土日に学校で仕事をする教員は目に見えて少なくなった。働き方改革を左右するのは部活動だ。そこでも激論の末、地区の春季強化大会は令和4年度から開催されない。そして令和5年度に向けて、部活動の中心は学校から地域へと移行していく。

月の残業時間を80時間以内に収めようとすれば、平日遅くまで残って仕事をし、土日は部活動というようにはならない。これが月の残業時間が45時間以内となれば、5時過ぎに学校に電話をすると「本日の業務時間は終了しました」という声が流れてくるようになる。これはもう、どこでも当たり前のことだ。思えば、30代の前半は午後6時半に部活を終えたあと、出前をとってヨーロッパ軒のカツ丼を食べ、12時頃まで仕事をして家に帰り、翌朝7時には学校にいた。土日は午前6時に駅集合。練習試合をして午後6時に駅解散だった。あれから約25年。遅ればせながら学校もやっとまともになってきた。SDGs(持続可能な開発目標)は国連が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標だけれども、持続可能な働き方は学校にこそ求められるものだ。

 

いよいよ、花が開く!

初めてやってきたのは夏休みに入る頃だった。

「先生、英語教えてください」

すぐにこれまでのテストの結果を調べて、英語ができるようになるまでの手順を考えた。

「じゃ、まずこの単語を覚えろ」と言って本屋で買った単語のカードを渡した。

カードは約1000枚。100枚ずつ、リングに通して

「これ、覚えたらおいで」

何日かして、「覚えました」

「じゃあ、テスト」「よし、合格」「次の100枚」という風にやっていたら、8月でほとんど終わった。

だいたい覚えたので、「次は英訳やってみるか」

最初はもちろん、覚えた単語と英文が結びつかない。だから、英語の文の仕組みを教える。

「英語はまず主語(誰が)、そして動詞(どうした)、そして何を。あとは、どのように、どこで、いつ」

「主語は丸で囲って、動詞には波線。in や on、at の所に / を入れるんだ。そうやって、細かくしていけば、わかりやすくなる」

そんな風に一文一文訳しながら、1ヶ月が過ぎた。いつのまにか第47問まで進んだ。

そして今日。

「おっ、いいぞ。うまく訳している」

「ちょっと見えてきました」

「じゃ、学力診断テストの過去問、見せてみろ」

「まだ、全部解いていません」

「いいから、見せてみろ」

「おおっ、できてるやないか。この調子や!」

もう2ヶ月以上、空き時間を見つけては、定期的に校長室にやってきている。単語をしっかり覚え、意味をつかむコツを学んだから、内容がわかる実感がもてるようになった。あとは、過去問に取り組めばいい。ここまでくると、雪だるまが坂道を転がって自ら大きくなるように、どんどんわかるようになる。教える方も成長が実感できるから、なおさら気合いが入る。

2ヶ月前に蒔いた種がいよいよ花開く! 

どんな色の花を咲かせるのか、楽しみはつきない。やっぱり、教員はハンターではなく、ファーマーだ。