カテゴリ:教員コラム
校長室の扉をたたく!(第3回)
男子と女子の違いは、他にもある。
男子は2、3年生になって成績が伸びるということがあるけれど、女子は学年が上がるにつれて伸びるということはあまりない。だから、1年生で貯金する(成績を上げておく)ことが大切だ。授業をきちんと受けて、宿題や課題を真面目にやる習慣をなんとか身につけておきたい。
女子は文系教科が得意と言われるけれど、社会、特に公民が得意な女子はあまりいない。数学が苦手な女子も多い。高校受験で合否を左右するのはいつでも数学である。県立高校入試では、英検3級や準2級で5点の加点があったけれども(来年度から廃止)、加点の5点よりも、数学の1問の方が、合否に影響がある。(余談だけれども、今年の入試は数学が難しかったので、数学で差がつかず、数学が苦手な生徒に有利な入試だった。)(次回につづく)
校長室の扉をたたく!(第2回)
男子と女子、同じような実力で、同じ高校を目指していても、合格に向けて立てる戦略は、全く違う。
男子は、火がつくまでは時間がかかるがいったん火がつけば、自分で燃える。だから火がつけば、あとはあまり手間はかからない。一方、女子は火はすぐにつくけれど、ろうそくのような火なので、こまめに見てあげないとすぐに消えてしまう。だから、火を消さないようにこまめなアドバイス(励まし)が欠かせない。
今回も男の子にはさしあたって必要なことをアドバイスして、あとは会った時に、「がんばってるか。困ったことがあったら来いよ。」とか、「風邪をひくなよ。」とか言うくらいで、何もしてはいない。
女子は、そうはいかない。女子には「こまめにおいで。」と言って二日おきぐらいの間隔で必ず会う。
会ったら、質問に答えながら、うまくできた部分をほめて、できなかったところは話題にもせず、「ここができているから、大丈夫。」とか、「あせるな。時間はあるからゆっくりやろう。」というような言葉をかける。
女子は、気持ちが落ち込みやすい。だから落ち込まないように、気持ちが安定するように、必ず声をかける。
男子はいかに火をつけるか、女子は精神面をいかに安定させるか、に重点をおくことになる。
(次回につづく)
生徒の皆さんへ
学校に登校しなくなって、2週間以上過ぎました。学校のない生活はどうですか? 最初は、いいと思っていたけれど、学校がないとヒマだと思っている人も多いと思います。当たり前が当たり前でなくなると、学校があるありがたさもわかってもらえるのではないでしょうか。25日、26日は登校日なので、そろそろ体を慣らしておいてください。
さて、勉強はしていますか? 特に2年生は、いよいよ3年生で受験の年です。受験は、早く準備を始めた人が圧倒的に有利です。早い人は小学校のときから、または中学校に入学したときから、高校進学のための勉強を始めています。3年生になった瞬間、ピストルが鳴って、「よ~い、どん」と、受験レースが始まるわけではありません。気づいた人から走り出しています。
皆さんは、入りたい高校は決まっていますか? 今の状態で大丈夫ですか?
学校が休みなので、自由になる時間はたくさんあります。その時間をどのように使うか、考えてみましょう。今が一番、勉強に打ち込めるときで、一番成果があがるときです。
校長 湯口 和弘